2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

国家を治めるのは難事ではない!「葉隠」(13)

196毎朝前もって死んでおけ 必死の観念、一日仕切りなるべし。 毎朝身心をしずめ、弓、鉄砲、鑓、太刀先にて、すたすたになり (刀で切り裂かれ)、大浪に討ち取られ、大火の中に飛び入り、 雷電に打ちひしがれ、大地震にて揺りこまれ、数千丈のほき (崖)に飛び込み、病死、…

詰らぬ仕事こそ、完遂すべし!「葉隠」(12)

186調子に乗り過ぎない事 当時気味よき事は、必ず後に悔む事あり。 186時には部下のミスを見て見ぬ振りをする事 勝茂公「塵がするぞ」 と仰せられ、御顔に袖被せなされ候。これは、うろたへ候衆を、 御覧なさるまじき為にて候由。 187四通りのサラリーマン 急だらり…

刀は納めっ放しでは錆がつく:「葉隠」(11)

175上役に煙たがられるようであれ 主人にも家老・年寄にもちと隔心 に思はれねば(少し位煙たがられる様でないと)大業はならず。 176沈黙は金なり 人事(人の事)を云ふは、大なる失あり(損失である)。 誉むるも似合わぬ事なり。我が丈をよく知り我が修行を精出し …

今、が真剣勝負の好機です!「葉隠」(10)

158上役飼育法 内気に陽気なる御主人は随分誉め候て、御用に越度な き様に調トトノへて上げ申す筈なり。御気勝ゴキガチ、御発明なる 御主人は、ちと、御心置かれ候様(一目置かれるよう)に仕懸け、 この事を彼者カノモノ承り候はば(あの者が聞けば)何とか存ずべし と(思うで…

初対面の慎ましさで付合おう!「葉隠」(9)

151初対面のつつましさで付き合うこと 諸人一和して、天道(自然の道理)に任せておれば心安きなり。 心に叶わぬ事ありとも、出会う度毎に会釈よく、他事なく、幾度 にても飽かぬ様に、心を付けて取り合ふべし。 人を先に立て、争ふ心なく礼儀を乱さず、へり下りて、我…

三十歳を過ぎたら謙虚になろう!「葉隠」(8)

147二兎を追う者一兎を得ず 物が二つになるが悪しきなり。 儒道仏道を聞きて(知った上で見たとき)武士道などと云うは、 道に叶はぬところなり。 かくの如く心得て、諸道を聞きて、いよいよ道に叶ふべし。 (この様に考えて諸道を学べば、よく道理を弁える事が出来…

若い内に出世し過ぎない!「葉隠」(7)

142細心の注意と不断の心がけ 武士は万事に心を付け(気を配り)少 しにても後れになる事を嫌ふべきなり。「臆病なり、逃げ申す べし、恐ろしき、痛い」などは、ざれにも、たはぶれにも、寝言 にも、たは言にも、言ふまじき詞コトバなり。 143「七呼吸の間に判断せよ」 古人の…

損得だけで判断しないこと!「葉隠」(6)

139損得だけで、物事を判断してはならない 勘定者はすくたるるものなり(計算高いものは卑怯者である)。 死は損、生は得なれば死ぬる事を好かぬ故すくたるるものなり。 学問者は才智弁口にて、本体の臆病欲心などを仕かくすもの なり。人の見誤る所なり。 140何…

役付は上に厳しくあるべき!「葉隠」(5)

135人の心を見定めようと思えば病気を 日頃は心安く寄合ひ、病気 又は難儀の時大方に(知らん顔)する者は腰抜(卑怯者)なり。 すべての人の不仕合せの時別けて立ち入り、見舞・付届仕るべ きなり。恩を受け候人には、一生の内疎遠にあるまじきなり。 斯様の事にて、…

大雨の戒、子供の育て方、鍋島論語:「葉隠」(4)

129大雨の戒め 途中にて俄か雨に逢ひて濡れじとて道を急ぎ走り、軒 下などを通りても、濡るる事は替らざるなり。初めより思ひ はまりて(始めから濡れるものと得心して)濡るる時、心に苦 しみなし、濡るる事は同じ、これ万づにわたる心得なり。 129相手をのり越え…

利口を顔に出す者は成功しない!「葉隠」(3)

120勝負を度外視して死ぬ気でやる事 何某喧嘩打返しをせぬ故恥に なりたり。前方に吟味して置かねば行き当たりて、分別出来 合はざる故、大方恥になり候。 122自分の定見をもたない事 一世帯構ふる(固定的な考えをもつ) が、わろきなり。精を出して見解などのあ…

志の低い現代サラリーマン:「葉隠」(2)

100着想と判断力を生出す法 生まれつきにより、即座に知恵の出る人 退いて枕を割りて(叩き割る程に考えあぐねて)案じ出す人も あり。私なく案ずる時、不思議の知恵も出づるなり。 101自分の能力の限界を知ること 知恵ある人に談合するがよし。大木 の根多きが如…

武士道といふは死ぬ事と見付けたり「葉隠」(1)

300年前の元禄・宝永期は現代同様、男性の女性化が進み青年の瞳に理想 の光が薄れ、瑣末な日常に捉われた利害得失優先の時代だったろうか。人間の命の儚い事に変りはなく、死を避けて通るのではなく、生かされて いる人生を、生ある限り人の為、世の為どう生きるべ…

完全息!太陽息!臍上げ!呼吸法の実践(3)

☆完全息 完成された丹田呼吸 (A)完全吸気 鼻から胸郭に十分息を吸込み下腹部を膨らます、6〜7秒。 (B)漏気と持続腹圧 両手指を組み下腹部を抱え、鳩尾を思切り窪める。 少し前傾してウーム、ウムと 4,5回短く強く鼻から息を漏らす。 下腹部に更に気力を加え、圧力を…

波浪息!屈身息!大振息!呼吸法の実践(2)

☆波浪息 一呼一吸法、二呼一吸法、三呼一吸法でも可。 息を吐く時、上体を前傾させ右手を直接鳩尾に添え右から左へ押す。 同時に、左手で下腹を持ち上げ、左から右へ押す。 息を吐き終わったら全身の力を抜き自然の呼吸に任せる。3分〜5分。☆屈身息 脳の血液循環を…

丹田呼吸の基本と三呼一吸!呼吸法の実践(1)

★釈尊の安般守意(心をこめた呼吸)で呼主吸従(吐く息に主眼を置く)。 ☆数息スソク ヒトーツ、フターツ、ミーッツと数を数えながら息を吐く。 数を一つ数えるのに5秒位〜から、だんだん伸ばしていく。 これで、身も心も浄化され尽くし、悟りの世界へつながっていく…

お腹とお尻の自力健康秘法!’06夏版

毎朝15分、自然治癒力回復に精進してますか?最新版をお届けします。 ★爪先立ちで、お尻もすぼめて行うと効果が大きいようです。 ★木刀素振り 50回 (+左手で小刀素振り 50回) 天突き体操 75回☆ひょうたん腹呼吸(丹田呼吸) 鳩尾を凹ませ(+指先で抑え)丹田を…

五百年後発掘石碑の文字?朝日新聞切抜帳(3)

2005年に日本の首相は自民党を率いて9月の総選挙に大勝し、対外的に は靖国神社参拝を強行する事で、アジア殊に中・韓両国との政治的関係 を戦後最悪の状態に導き、首相自身はこの「政冷」を「一時の事にすぎな い」と語っている。「一時」が凡そどの程度の長さを意味す…

草花などを愛でる歌!朝日新聞切抜帳(2)

☆土筆摘ツクシツミ穂先に黒き焦げのあと 安部 桂「御堂筋」平成16年所収 ☆塀越しに若葉と若葉触れ合へり 定年退職迄大阪市職員その間に 大阪市南部、市立大学の自然に恵まれた環境で野焼した野原の土筆 の穂先を観察したりして 20050308 折々のうた 大岡 信 ☆躑躅ツツシ…